波乱の恋！ 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで

　半年前の合コンには本来なら別の男が出る予定だった。
　ところが前日になって、その男は急用で参加を辞退してしまった。

　当然、空いた参加枠の埋め合わせの為に、代わりの人間が必要となる。

　そこで…

　合コンの幹事(拓也の友人)は森山拓也に合コンへの参加を強く働きかけた。
　でも既に彼女が出来ている拓也にとっては参加する意味がない。

　そこで、幹事が思い付いたのが、拓也はサクラで合コンに出ると言う形だった。
　拓也は話しを続ける。

「パーティーではなるべく俺は目立たないよう振る舞ったつもりだったけど、君から声をかけられるとは思わなかったんだ」

　思わなかった？

　想定外？

　なーにそれ？

　別の見方をすれば私が余計な事をしたって言う意味にも捉えられちゃう。

「それって、私が拓也の邪魔をしたような言い草じゃーん？　やっぱり私をダマしたのね？」