波乱の恋! 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで
「アキトとか言う男と会うのですか?」

「もちろんだよ。話し付けるから」

 ここで私は不安になった。

「気を付けて。その男…相当なワルらしいから」

「相当なワル?」

「かなりのね」

「どうせ、大した事ねえヤツだろう?」

「地元では名の知れた武闘派不良…って言ったらどうします?」

 堀江照史について、この事も佳奈さんから教えてもらった情報である。

「上等だよ。俺だって、格闘に自信あるから」と森山さんは右手で親指を立てた。

 帰る支度をする森山さん。

「蒼から連絡が私に知らせてくれませーん?」

「ああ、イイよ」

 こう言って、森山さんは帰って行った。
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