波乱の恋！ 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで

「誤解だ！」と拓也は強い口調で反論した。

　パーティーで私から話しかけられた時に、拓也はその場で交際を断るつもりだったらしい。
　なのに私が夢中で話しかけて来るものだから、どうしたら良いのか迷った。

　そこで拓也が咄嗟に思い付いたのは、友達としてならと言う例の条件だった。
　決して私をダマしたワケではないと言う。

　今の説明を聞いて私は余計に不愉快な気持ちになった。

「じゃーやっぱ、私のせいなーんだ？　ふーん、そーなんだー。ごめんなさいねー、迷惑かけちゃってー」とまあ、まーた悲観的なセリフを発した私。

「だから違うって！」

「うるさーいッ！　しゃーらーっぷ！　拓也ぁー、サイテーだぞー！」

　こう吐き捨てるように言って、私はサッサと帰ってしまった。