波乱の恋！ 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで

「ハッ!?」

　パッと目が覚めた私は慌てて起き上がった。
　ふと周りを見渡すと、自室のベッドで寝ていた自分に気付いた。

　夢だったのか…

　私は夢を見ていたのだ。
　イヤな夢だった。

　何だか本当に起きそうな感じがしてならない気持ちになってしまう。

　カーテン越しに朝の光が入って来ている。
　普段なら清々しい気持ちだが今は違う。
　血生臭い夢を見たから、不安と恐怖で心が張り裂けそうになってしまうのだ。

　ベッドを下り洗面台で洗顔をする。その後は冷蔵庫に入れているペットボトルの水を飲んで乾いた喉を潤す。

　この時、スマホの着メロが鳴った。
　何と美月さんからである。
　本人から、こんな朝早くにLINEを送って来るなんて珍しい。

　おっはよー！　目が覚めたー？　気持ちイイ、朝だよー！

　返信した私。