波乱の恋! 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで
「よー! 変な言い掛かりを付けんじゃねーよゴラァ!」

 背後から男の声がした。
 振り返ると、3人の若い男たちがいた。

 真ん中のストリートアッシュボウズの髪型がアキトこと堀江照史だ。
 右側のロン毛、左側のスキンヘッドの男たちはアキトの悪仲間かな?

 両方の睨み合いが始まった。
 森山さんが口火を切る。

「お前か? 蒼を強引にエロ誘惑した堀江照史は?」

「だからァ、変な言い掛かり付けんじゃねえって言っているだろうがッ!」

 怖ッ!

 激しい口調のアキトに私はビビった。
 でも森山さん動じない。

「蒼に手を出した事には変わりはねえだろう?」

「オメェに言っておくけどよ、蒼と一緒に寝た事は同意の上なんだよ」

「しかもお前は強引に同意させた」

 呆れ顔するアキト。
 親指で蒼に指差して言う。
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