波乱の恋! 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで
「外に出よう!」

 私たちはレジで精算を済ませた後、店を出た。

 近くの公園でバトル再開である。

「イイ加減にして下さいますかー! 美香さんは今まで、人の物を欲しがったり、リーダーぶって偉そうな態度を取って来ましたよねー!?」

 顔を真っ赤にして興奮状態で蒼は迫って来る。

「それが、どうしたのかなぁ?」と私は冷静だけどね。
「今度は人の大事な恋人まで取ろうとしている! 自分の満足の為に、どんな事があっても手に入れたがる。本当に卑しい性格ですわねーッ!?」
「ふん! 悪いわねー。それが、私だからー」

 私のクールな態度に蒼の怒りは治まらない。

「それでも人間なのですかーッ!?」
「私は人間よ。犬でもネコでもないから」

 ここで蒼は冷静になった。
 深呼吸して気を落ち着かせたのだ。

 目を細めて私に質問する。

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