波乱の恋！　私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで
「アナタのような女を何て言うかご存知ですよねー？」
「なーに？」
「人のツラを被った意地汚い悪魔ですわ」
「え？」

　今の蒼の言葉に私は反応した。

「救いようのないワガママ女、人のモノを欲しがる泥棒ブス女。それが荻島美香、アナタですわ」
「アンタ、誰に向かってそんな口叩いてるのよッ!?」と思わずカッとなって蒼に罵声を浴びせた私。自分の事をコケにされると、さすがの私も黙ってはいないのだ。
　
　ここから女同士の言い争いに事態は展開し始めた。

　蒼の方は私に対する不満を爆発させ、私も高校時代で目の当たりにしていた蒼への不満を口にした。

　自分の彼氏なんか絶対に渡さないと言い張る蒼。

　その固い意思を崩そうと必死になる私

　私はブチ切れて蒼を突き飛ばした。
　勢いで後ろへ倒れた蒼は起き上がって、猛牛の如く私に突進して来る。
　女同士の激しいつかみ合いのバトルである。

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