波乱の恋! 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで
「私は常に、その日の事や先の事しか考えないようにしていますから」

「過去の事は、振り返らない…って事ネェ」

「まあ、そんな感じ…でしょうか。だから美月さんとは…どこで会ったのか…」

 又、頭をかく私。
 美月さんは私の肩を軽くポンポンと叩く。

「無理に、思い出さなくてもイイんじゃないの?」

「でもせっかく、こうして語り合っていますから何だか、申し訳なくて。すみません思い出せなくて」

「イイわよ。そのうちに、何かのキッカケで思い出す時があるかもよ」

 美月さんって笑顔、笑顔である。

 この笑顔と不思議なオーラに、私は心が休まるような温かい雰囲気を感じた。

「美月さんと出会うのも、何か運命的な気がする」

 私は美月舞衣さんと、こうして語り会うのも何かの縁だと感じていた。
 何かワケが有って、神様が私と美月さんを会わせたに違いない。

 勝手な思い込みかもしれないけど、そんな気がしてならないのだ。
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