波乱の恋! 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで
 私は拓也の横顔を見てみた。
 一点を見つめ、考えているような表情を見せている。
 頭の中で整理しているのかもしれない。

 そして、出た返答はこうである。

「よっしゃー! 合格! 俺と正式に恋人関係だー!」とか…

「オッケー! イイよ」とか言った嬉しい、嬉しい、大感激ウフフの返答ではない。

「悪いけど、もう少し待ってくれ」

「ハァ?」

「待ってくれって」

「なーんで?」

「まーだ、気持ちの整理が付いてないから」

 私はイライラし、頭を掻き始めた。

「もー、いつまで待たせるのぉー?」

「悪いな。だけど俺、君を恋人として…」

「ハイ、ストーップ!」と、私はサッと手を出して、拓也の話しを止めた。

「何だよ?」

「ハッキリ言って」

「え?」
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