波乱の恋! 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで
 私はズバリ、言っちゃう。

「私の事、キライ?」

 今の言葉に拓也は表情を変えた。

「違う、そんなんじゃない」

「じゃあ何ィ?」

「えっと…」

 拓也はどのように返答すればイイのか迷っているようだ。

 この時ふと、私は女の直感で拓也の心の内を察知した。
 私の単なる思い違いかもしれないけど、どうもそんな気がしてならないのだ。
 私って勘が鋭いから。

 私はサラリと口にした。

「相手は誰?」

「え?」

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