波乱の恋! 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで
 確かにそうである。

 美月さんの言った通り、私は拓也に何かやろうと考えていた。

 何をするのか?

 拓也のハートをゲットする方法を。

 どう動くか今は分からない。

 再度、奪ってしまうのも悪くないかも。
 だって蒼には他にたくさんのオトコどもが寄って来ているのだ。
 1人ぐらい奪ったって文句は言えないハズ。

 そんな不思議な感覚に心が揺れ動く私に、美月さんは気になる事を言い出した。
 この時、美月さんは右手を出し、手のひらを上にした。

 金色に光る球体が手のひらの上に浮かぶようにして現れたけど、私は驚く事はない。
 美月さんは不思議な能力の持ち主なのだから。

「下手に、首を突っ込まない方がイイわよ」と美月さん。

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