この話のタイトルはあなたの名前です。
誰かの血を吸ったのかな。

血が少しだけ広がってノートに染みていく。

体がゾクゾクしているのを感じた。

羽をもう一つのシャープペンで引きちぎってみる。

飛べなくなった蚊はもうほとんど動かなく、ときどきピクリと痙攣するだけだった。

僕は笑っていた。

とどめだ。

ワクワクしていた。

頭部をシャープペンで潰そう。

「ねえ!!!秋?授業終わったよ?」

「ええっ!!」

僕は焦ってノートを閉じる。

心臓が激しく血液を送り出しているのがわかった。
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