ｽ ﾄ ﾛ ﾍﾞ ﾘ ｰ

私は中学３年生の南谷 苺!!
今日は運命の日。そう!クラス替えの日!!

「おっはよぉぉ!!!」
坂を猛スピードで下り待ち合わせ場所へ走り大声で叫びながら片手運転しながら大きく手を振る。
それに引いて坂の下で苦笑いをしているのは桜 くるみ。小学校からの付き合いで、毎日一緒に登下校している大親友!
「苺…危ないって…。」
「ほぇ？」
キキーっ！と甲高い音を出してブレーキをかける。
「なにが危ないの？」
キョトンとした表情でくるみを見ると、くるみは呆れたような表情でため息をつく。
「そ!れ!」
「へ？」
「片手運転は法律違反!!!通行人の人にも危ないし、なにより大声で叫んで私のとこに来るのやめて!!!」
「えー…。」
「はぁ…バカ。」
ペシッとデコピン。おでこにヒット。
「痛った!!!」
「バーカ。って…ほら!学校行くよ!」
「うん!」
運命のクラス替えに向かってくるみと共に期待を込めてペダルを踏み出す。なんだかいつもより早く進んでいるように感じた。