オレンジ〜どうしようもないくらい君が好きなんだ〜
始まりはなんとなくで
はじめまして、こんにちは
【涼香side】
緑が芽吹いて
太陽に照らされてキラキラ輝く木々。
夏がもうすぐそこまで迫ってきていることを感じる
素敵な素敵な季節。
なんともワクワクする5月。
そんなある日の昼休み、
修学旅行でやる有志の
火の舞の集まりでのことだった____
注)火の舞…愛知県民特有の
キャンプファイアーでのイベント。
火のついた棒を曲に合わせて
ひたすら振り回すなんとも危険なパフォーマンス。
「誰か、いい曲ありませんか?」
実行委員長がそう言った。
ここは田舎の高校
開け放した窓から吹く風が
なんとも牛臭い
牛の匂いに負けないくらい
うるさい教室内
真面目に曲のこと考えてるのって
何人くらいなのかな笑
いつもなら私も牛の匂いを
掻き消すべく騒ぐんだけど。
でも
私はずっとやりたい曲があって…
「xjapanの紅がやりたいです!!」
そう言った。