オレンジ〜どうしようもないくらい君が好きなんだ〜
退屈な授業。

開け放した窓から生暖かい風が

牛の匂いを運んでくる。

梅雨明け前でジメジメうざったい。

真っ白なノートが

風でパラパラと捲られる。

ノートに乗ってた赤いシャープペンが

小さな音を立てて床に落ちる。


拾おうとした瞬間

筆箱を肘でひっかけて

今度は大きな音を立てて

たくさんのペンが転がった…

あぁ、最悪だ。

もうすぐテストだというのに

俺の脳は勉強を拒んでいる。
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