オレンジ〜どうしようもないくらい君が好きなんだ〜








ざっきーがなにかしている。






どうやら誰かの棒に巻いた



タオルが取れちゃったらしい。





ここにはもう



巻きつけるための針金もない。




「残念だけど諦めるか」



ざっきーは独り言のようにそう言った。




「これまで一生懸命
練習してきたのに
可哀想だよ!!
できるところまで
直してあげよ!!」




気付いたら私は


そう言っていた。





< 36 / 199 >

この作品をシェア

pagetop