オレンジ〜どうしようもないくらい君が好きなんだ〜

(キャンプファイアー)

修学旅行2日目の夜

キャンプファイアー。



俺の中のメインイベント



火の舞。




ここまで色々なことがあった


でも

みんなが居たからやって来れた!


ありがとうな!



そろそろ本番…



準備をしようかと思ったその時




誰かの棒が壊れていることに気づいた。




近くにいた涼香もそれに気づいた。




見ると棒の先に巻きつけたタオルが

取れかけているのだ。



近くに補修するための針金はない。






「残念だけど諦めるか」


俺は独り言のようにそう呟いた。




「これまで一生懸命練習してきたのに
可哀想だよ!!
できるところまで直してあげよ!!」

俺の声が届いていたのか、

涼香は力強くこう言った。


< 74 / 199 >

この作品をシェア

pagetop