ラブ・マスター？ 【ラブレッスン番外編】

フラフラと階段へと向かっていき、誰もいないことを確認して腰を降ろした。




膝の上に肘をついて、額を抑えてそのまま目を閉じて少しの間何も考えずにいた。









ギイッ……

バタン





上の方からドアを開け閉めする音が階段に響いた。






顔を上げると同時に上から人が降りてくる足音。




このまま降りてくると鉢合わせしそうだ。




誰とも顔を合わせたくなくて、立ち上がり階段脇にある壁の裏に隠れた。






ほどなくして誰かが通り過ぎてく。





ちょっと間を置いて覗いてみると一人の女の人が企画部へと入ってく後ろ姿。







そうしてまた階段へと目を移した。





今の人、上から降りてきたけど上って確か……。






そのまま階段を上がっていくと屋上へ繋がる扉がある。






ドアノブに手をかけて引いて見ると、さっき聞こえてきたギイっと言う錆びた音がして扉が開いた。