ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
屋上って鍵かかってないんだ。

生ぬるい空気が肌にまとわりつく。
だけどそのまま屋上へと足を踏み入れる。


そして一瞬目を細めた。



飛び込んできたのは道路をはさんで立つ向かいのビルに反射した夕日。




それがやけに綺麗に見えて、しばらく眺めていた。





さっき屋上から降りてきた人も、この風景見に来てたのかな。




確かに疲れた夕刻時には癒される風景かも。




加藤さんとの約束の日は雨が降らない限りここで話をしようと思った。




今くらいの時間だとさっきの人と出くわす可能性がある。




きっとあの人の特別な場所だろうから迷惑にならないように昼時にしよう。






そう決めて、屋上を後にした。





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