ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
駆け引き
その後を追うように俺も階段へと向かう。
そっと見上げた先には
膝を付き、手も付いて四つん這いになりながら、階段を一段、一段上っていく彼女がいた。
しおりを探しているんだってすぐに気付いた。
俺が下から見てるのに気付く様子もない。
その必死さに動けず、ただ見つめてしまってた。
しばらくして頭上から扉の開く音がして由宇さんが屋上までも探そうとしてると知った。
俺、階段で拾ったって言ったのに。
俺も屋上へ向かい扉をゆっくりと開ける。
その音に反応したのかこちらを見つめてる顔が、周りのビルの灯りがボンヤリと照らし出してくれていた。
「何、してるんですか?」
微かなビルの明かりで見えるその顔は、今にも泣き出しそうな表情に見えた。
しおりを探すためか、すだれのように顔にかかってた髪は、耳にかけられて。
何より邪魔だと思ってたメガネをかけてない彼女の顔。
そっと見上げた先には
膝を付き、手も付いて四つん這いになりながら、階段を一段、一段上っていく彼女がいた。
しおりを探しているんだってすぐに気付いた。
俺が下から見てるのに気付く様子もない。
その必死さに動けず、ただ見つめてしまってた。
しばらくして頭上から扉の開く音がして由宇さんが屋上までも探そうとしてると知った。
俺、階段で拾ったって言ったのに。
俺も屋上へ向かい扉をゆっくりと開ける。
その音に反応したのかこちらを見つめてる顔が、周りのビルの灯りがボンヤリと照らし出してくれていた。
「何、してるんですか?」
微かなビルの明かりで見えるその顔は、今にも泣き出しそうな表情に見えた。
しおりを探すためか、すだれのように顔にかかってた髪は、耳にかけられて。
何より邪魔だと思ってたメガネをかけてない彼女の顔。