ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
『封筒に入るようなものなんですよね〜?何だろう。私気になっちゃいますぅ』



ずいずいと近づいてくる子。

邪魔くさいなぁ。

なんて思いながら曖昧に笑って由宇さんに声をかけようと見ると、

側にいたはずの由宇さんの姿がない。





今もなお、俺に話しかけてくる子


『何で遠藤さんのメガネかけてるんですか〜?』


あんたには関係ないよ。


思いながらも立ち去ろうとする俺の袖を掴んで離そうとしない。



面倒臭い子だな〜。
ちょっと前に困り果ててた由宇さんを思い出す。



この子を押し付けて逃げやがったな。




それならこっちにも考えがある。




由宇さんがいけないんだからな。





< 157 / 344 >

この作品をシェア

pagetop