ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
「足の大きさとかわかんないし、とりあえずこれだけでいい。

裾を踏むようなら一緒に買いにいくから。」




『ねぇ今度連れてきてよ!
どんな人なのか見てみたいし、本人の服の好みもあるだろうし

着てもらうなら気に入ったのがいいじゃない?』



見てみたいっていうのはちょっとあれだけど、

由宇さんがここの服を気に入ってくれるっていうのは大切なことかも。


俺の選んだ服がどうしても受け入れられないって事もあるだろうし、


ここに来て、服とか自分にもっと興味を持ってくれたら俺も嬉しい。




「安くしてくれるなら考えるけど?」





そう言いながら会計を済ませて時計を見た。




ヤバイ。そろそろカット終わってるかも。
1時間で仕上げろってマサにお願いしてたから。




「俺ちょっと時間ないからもう行くよ。

近々連れてくるからその時はまたよろしくな!」




由宇さんなら俺が戻るのなんて待たずにとっとと帰りかねない。



せっかく買ったこの服を今すぐ着て欲しいんだ。




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