ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
この流れにまかせれば、すんなり服も受け取ってくれるかも。



「じゃあ次はコレに着替えて下さい」




姉貴の店でつい今しがた買ってきた服の入ってる紙袋を由宇さんへと押し出しながらマサへと着付け室を借りると声をかけた。







紙袋の中を覗いてた由宇さんの顔色がみるみると変わっていく。





『え?なんで??』




着替える意味がわからない
それを表してる嫌そうな顔。




すんなりいくかも、なんて甘かったか。




「いいから早く。
それともここで俺に脱がされたいんですか?」





そう言うと慌てて自分で着替えると言って着付け室のある奥へと誘導されてくれた。





少ししてマサだけ戻ってきて俺を見て首を傾げる。






『彼女髪切るのも相当抵抗あったみたいだけど……

歩は何故にこんな事してるわけ?』





「……髪型、想像以上によくなってたよ。サンキュ」





質問の答えになってはないとわかってて、敢えて答えると、マサはニヤニヤしながら俺の肩に腕を回してきた。




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