ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
「返してあげた方がいいのかな」
『いいの?』とすぐさま聞いてくる由宇さん。
俺から逃げないなら返す。
言いながら、そんな口約束じゃ何の効力も持たないだろうなって思った。
返してしまったら由宇さんを繋ぐものが無くなってしまう。
俺の起こした行動からして逃げるように離れてくのは簡単に予想できる。
でも……
どれだけしおりが大切なのか知ってしまったら、返してあげなきゃと思ったんだ。
それなのに。
『逃げ出さないとは約束は出来ない』
由宇さんははっきりとそう言ったんだ。
嘘でも約束すると言えばしおりが戻ってくるのに。
だけど由宇さんははっきりと言ったんだ。
俺が満足するまでは逃げたりしないって。
それまではしおりも我慢するって。
それは、もう少しだけ……
俺が側にいることを了承してくれた様に思えて
それがどんなに嬉しくて仕方ないかきっと誰にもわからないんじゃないかな?
隠しきれずに笑みが溢れた。
『いいの?』とすぐさま聞いてくる由宇さん。
俺から逃げないなら返す。
言いながら、そんな口約束じゃ何の効力も持たないだろうなって思った。
返してしまったら由宇さんを繋ぐものが無くなってしまう。
俺の起こした行動からして逃げるように離れてくのは簡単に予想できる。
でも……
どれだけしおりが大切なのか知ってしまったら、返してあげなきゃと思ったんだ。
それなのに。
『逃げ出さないとは約束は出来ない』
由宇さんははっきりとそう言ったんだ。
嘘でも約束すると言えばしおりが戻ってくるのに。
だけど由宇さんははっきりと言ったんだ。
俺が満足するまでは逃げたりしないって。
それまではしおりも我慢するって。
それは、もう少しだけ……
俺が側にいることを了承してくれた様に思えて
それがどんなに嬉しくて仕方ないかきっと誰にもわからないんじゃないかな?
隠しきれずに笑みが溢れた。