ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
俺がしおりを持ってるんだから、言った言葉は全くの嘘なんだけど。
由宇さんに連絡とって欲しいと頼まれてから結構経っていた。
“連絡取って聞いてみたけれど違った”こう由宇さんに報告しておかなくちゃいつまでも待たせてしまってると思ったから。
俺の大嘘に疑うことなく『連絡してくれてありがとう』と言う。
チクリと胸が痛んだけれどそれを無視して笑いかけてるあたり俺って酷いよな。
だから多分罰があたったんだ。
嘘ついて傷つけてばかりの俺に最大の罰がーー…
『私ね…部長にプロポーズされたわ』
淡々と、ごく普通に。
さもたいしたことじゃない。
ドクン…ドクンと痛みを伴いながら大きくなる心臓の音。
けれどそんな調子で由宇さんが言うもんだから、俺もそれに合わせて“何て事はない”という素振りで返事をしていた。
返事をして弁当を食べるけど、何の味もしない。
さっきまであんなに美味しいと感じていたのに。
由宇さんに連絡とって欲しいと頼まれてから結構経っていた。
“連絡取って聞いてみたけれど違った”こう由宇さんに報告しておかなくちゃいつまでも待たせてしまってると思ったから。
俺の大嘘に疑うことなく『連絡してくれてありがとう』と言う。
チクリと胸が痛んだけれどそれを無視して笑いかけてるあたり俺って酷いよな。
だから多分罰があたったんだ。
嘘ついて傷つけてばかりの俺に最大の罰がーー…
『私ね…部長にプロポーズされたわ』
淡々と、ごく普通に。
さもたいしたことじゃない。
ドクン…ドクンと痛みを伴いながら大きくなる心臓の音。
けれどそんな調子で由宇さんが言うもんだから、俺もそれに合わせて“何て事はない”という素振りで返事をしていた。
返事をして弁当を食べるけど、何の味もしない。
さっきまであんなに美味しいと感じていたのに。