ラブ・マスター？ 【ラブレッスン番外編】

「良かったんじゃないんですか？部長のような人にプロポーズされるなんてすごい事だと思います

でもミスって一体どうして？沢木さんが助けてくれたってどんな状況だったんですか？」




祝福の言葉も少なくすぐに話題を逸らした。




そうでもしなきゃ耐えられそうになかったんだ。








沢木さんが助けてくれなかったら、クビになってたと言う由宇さんも、すでに部長の事は頭から切り離されてる様でホッとしてしまう。




とりあえず部長との話題にならないだけマシだろうって思ったのに、話はなんだかおかしな方向へと向かっていく。





沢木さんはイイ子だ、
とか
こないだの行動は俺を心配しての事だった、
とか……




由宇さんの話は誰が聞いても俺と沢木さんの仲を取り持とうとするもの。




沢木さんは由宇さんに危害を加えるんじゃなくて仲間にして二人がかりで俺に取り入ろうとしてる。





そして由宇さんもそれを拒否せずに沢木さんを応援してるって事が無性に悲しかった。