ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
由宇さんに沢木さんとの事をあれこれ言ってもダメだと悟った俺は直接会う事を決めた。





『それじゃあ早速沢木さんに連絡してここに来てもらうわ。

さっさと済ませないと気になっちゃうから。構わないわよね?』




屋上は唯一由宇さんと二人きりで会える場所。




他の誰かに知られるなんて嫌だ。




「でも、屋上に来られたら、明日からどこでお昼食べるんです?

ここで会ってるって知られたらヤバイですよね?」





ここで過ごす昼休みは二人だけの密事なんだから。




万一部長の耳に入ったら、もうおしまいだ。






『別に平気よ。沢木さんには、私はあなたに相田部長の事を相談していたって話してあるから』








由宇さんの言葉に目眩がした。





どうして?




沢木さんが万一部長に言うかもしれないって、どうして疑わない?




由宇さんはそんなに沢木さんを信用してるって事?



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