ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
全身の力がすっと抜ける。



『あのしおりおり、あなたにあげるわ。

半分しかないけれど、元は四つ葉のクローバーなんだし、きっと幸せにな事あると思うから』






由宇さんがいなきゃしおりを持ってたって幸せなんて来ないよ。





『それと、沢木さんに会ったとき泣かせるような事言わないでよ?

…大切な同僚の一人なんだから』






「ーっ!!」






横を通りすぎようとする由宇さんの腕を掴んだ。





「由宇さんと会わなくなるのに沢木さんと会えって言うんですか?」





思わず出てしまった本心。





由宇さんとこうして二人で会うために沢木さんに会って邪魔されないように牽制しようとしてたんだ。





由宇さんにもう会えなくなるなら会う理由なんてもう無いんだよ。





なのにそんな事言うなんて





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