ラブ・マスター？ 【ラブレッスン番外編】

『…私の幸せ見守ってくれるんでしょう？

沢木さんがもし…あなたの言うように私に危害を加えるとしたら…

それはあなたが私に構ったからよ。

だったらせめて、新プロジェクトが成功するまで沢木さんの事見張っててよ

あなたが側に居たら…いつまで経っても幸せになれないわ』





ポツポツと言ったその言葉に何の反論も出来なかった。






「わかりました…もう由宇さんには関わりません

…沢木さんの事はちゃんと見張ってますから安心して下さい」





そう言った俺をまだ泣きそうな顔で見てくる。





幸せを壊さないように離れるって言ったのに、
なのに……どうしてまだそんな悲しそうな顔をしてるの？




これから部長と幸せになっていくんだよ、ね？





「由宇さん…部長にプロポーズされて…幸せ？
部長と結婚することが…由宇さんの幸せ…なんですよね？」





そんな顔されたら幸せじゃないのかって不安になるよ。




俺の存在が邪魔だと思われてたとしても




もしかしてまだ側に入れるんじゃないかって期待したくなるよ。