ラブ・マスター？ 【ラブレッスン番外編】
苦痛じゃない理由はもう１つあった。





それはマサの存在。




俺はマサに電話で頼み込んで沢木さんと会うときに一緒にいて欲しいと頼み込んだ。





沢木さんの前でだけ、マサが由宇さんに気があるフリをして欲しいと頼んだ。



由宇さんに気があるのは俺じゃなくてマサなんだと、沢木さんに思い込ませれば、

いつか俺が沢木さんを拒絶しても由宇さんに危害は加えなくなる


そう思って何の関係もなかったマサに協力を仰いだ。



さりげなく沢木さんに由宇さんが元気にしてるか聞いて欲しいともお願いした。




最初は意味がわからないと言ってたマサも頼み込む俺に負けたのか、了承してくれた。




それが一度きりじゃなく図々しく何度も続いているのに、文句を言いつつもいつも来てくれる。





一度だって何故そんな事をするのかとか、いつまで続けるのかとか、聞かずに了承してくれたマサには感謝してもしきれない。






そして沢木さん越しとはいえ、由宇さんが元気にしていると聞けるだけ幸せだと思った。





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表紙・目次

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