ラブ・マスター？ 【ラブレッスン番外編】

その日を境に沢木さんからの連絡が極端に減った。
というか無くなった。




今までなら次の約束を早々に取りたがってきてたのに。





本来なら願ったり叶ったりの状況なのに喜べない。





それは、…由宇さん。





俺に連絡してこない間に沢木さんが由宇さんに何か仕掛けてるんじゃないかと心配になった。





だからといって沢木さんにこっちから連絡するのも躊躇われる。





企画部に顔を出して様子を窺うなんてもってのほかだし……





どうしても気になった俺はある人物に近づいて、様子を聞く事を決意していた。





出来れば会いたくない人なんだけど、背に腹は変えられない。




決意してから企画部付近にある喫煙室に顔を出すようになった。




もちろんお目当ての人と偶然を装って会うという目的のため。





企画部はまだ忙しい最中なのか、お目当ての人とはなかなか遭遇できない。