ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
駅前のカフェと教えられ、慌てて営業部を飛び出した。




「俺が行くまで由宇さんを帰さないようにして。

絶対ひき止めて!」




ケータイに叫ぶような声で話しかけながらちょうど開いてたエレベーターに飛び乗った。





『任せて下さい!あっ結城さんっーー……』





エレベーターが動き出し、電波が悪くなった事をケータイから鳴る音で知る。




何か言いかけていたけれど、そのまま通話終了を押してそこで固まってしまった。




乗り込んだエレベータ内には

飛び乗った俺を驚いた顔で見る白岩チーフ率いる企画部のメンツと


……部長の冷めた表情が目に飛び込んできた。





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