ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
結局その後、必要ないって言ったのに姉貴も手が空いてるからと言って俺らの接客についてまわった。





姉貴に勧められた白色の秋物ジャケットを着てみて、気に入ったらしく買うことを即決していた。





レジ前で財布を出そうとしたからそれを制して俺が姉貴に代金を渡した。





『駄目よ!今回は絶対!!自分で買うんだから』




そして姉貴に代金を無理矢理渡す。





両方から貰った姉貴はどっちから受けとるべきか困ってる様子だ。




「失業中なんだし俺にプレゼントさせて?」




俺の言葉で姉貴は由宇さんを見て首を傾げた。




『由宇さん、失業中って無職って事?』





わざわざ聞かなくたってフツーに考えりゃそういう意味だろうが。




『何で辞めちゃったの?勿体ない

やだまさかリストラとか?』



「いいえ!その、……一身上の都合で」




歯切れ悪く答えてるのは
きっと俺に気を遣ってるからだと思った。




詳しくは聞いてないから俺も知らないけど…




辞めた理由はきっと




相田部長のプロポーズを断った事が原因





そんな気がした。



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