ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
『他にやりたい事とかあったの?』




『いえ…そういう訳じゃないんですけど』




姉貴の質問はまだ続いていて俺はいたたまれなくなって間に入った。




「一身上の都合って言ってるんだからそれでいいじゃん。

早く会計すれよ」





そして俺の方のお金を姉貴の手へ押し付けた。






『ごめんなさい。私ったら詮索するみたく聞いちゃって…』




姉貴も俺の態度で由宇さんが答えに困ってると気づいて謝った。





そうして会計を済ませて店の外まで姉貴に見送られて店を出ようとした時だった。





『ねえ。由宇さんは次の仕事とかもう決まったりしてる?

もしまだなら、ここで働かない?』





< 309 / 344 >

この作品をシェア

pagetop