ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
家の玄関に貼られてある目立つ大きな文字が書いてある紙。







[売り物件  ○×不動産]







よく見てみれば表札があっただろう場所は周りよりも幾分か白くなっていて、剥がされた形跡がある。





窓にはカーテンも付いてなくて空き家となっているのがわかる。






ここじゃなかったんだと言い聞かせて、両隣の家の住所と表札を確認してみた。






だけどどちらも住所の番地が違えば、表札の名前も“遠藤”じゃない。








『家に何かご用ですか?』








隣の家の住所を見て立ったまま動かない俺に、突然真後ろから声が聞こえた。






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