ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
『歩、俺を置いてくなよな〜。』




少し早歩きで俺の隣に並んで歩くマサ。




「俺に遠慮せずに行ってこいよ。可愛い彼女つくるんだろ?」




『俺、年上は好みじゃねーの。それに俺も最近合コンばかりっていうのどうかなって思ってたし。

可愛い子もいるし楽しいけど、俺もさ?好きな子とはもっと違うカタチで会いたいとかって一応夢をもってるわけよ。

だから合コンはしばらくいらねーや。歩が落ち着くなんて言ってくれて助かった。
俺たち似た者同志だな!』





俺は隣のマサを見て今浮かんだ疑問を投げ掛けた。




「もしかしたらマサは俺に付き合ってただけだった?。」




あれ以上暴走したら止めるために、俺に付き合ってくれてたのか?
だって今俺が落ち着く発言してて助かったって…



それって俺に付き合って合コン参加してくれてたって事じゃ?



でもマサは思いきり嫌そうな顔して全否定した。
それも演技っぽく見えるのは俺の気のせい?




『合コン続きだと金が無くて欲しいもん買えなくなるんだよ。今年はバイトでもするかな。』





不自然に俺から顔を逸らして半歩前を歩き始めたマサ。



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