ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
『何の用事だったんすか?』




白岩チーフの言葉に少しだけ考える素振りを見せて、それから口を開くその姿もなんだか絵になってる。





『実は新キャンペーンの企画は社内公募で募集することになってね。

その方が社員のやる気もあがると上からの計らいなんだ。

勤務年数3年以上が条件で選ばれた人は企画部へ異動してもらう。』





新人の俺には関係のない話。
だけど白岩チーフにとっては違ったようだ。





『マジすか!俺応募しますっ!!企画部で働くのが俺の目標なんすよっ!!』





吸いかけのタバコを揉み消して、『部長に話聞いてきます』と俺の事なんて放って飛び出していった白岩チーフ。




残された俺は退出していいのか、この場にいるべきなのか正直困ってしまってた。




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