ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
手元にあるタバコはもう消さなくちゃいけないくらい短くなっているしどうしようか…



そう思っていた時だった。




『今年入社組かい?』




声を掛けられたことでタバコを持ってた手がビクンと跳ねる。




声のする方に顔を向けると、タバコを口元へ持っていきながら、俺を見つめる姿。




俺を緊張させない為なのか少し微笑んでくれてる気がした。




その姿に少しだけ緊張が解けて、灰皿にタバコを押し付けて火を消してはっきり聞こえるように答えた。





「はいっ。今年営業部に入社した結城と申します。今は白岩チーフに指導してもらいながら働いてます。」



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