* ねぇ教えて *
bonus
俺は今最高に気分がいい

少しばかし飲み過ぎの感はあるが
水瀬との飲みは 癒やされ落ち着く

本当は二人でディナーデートなどしたいが俺にはやっぱ無理だ
高校生、いや中学生のガキみたいだな

「…」
「み…」
「匠…」
誰かが俺を呼んでいる
今は少しだけ そっとしてくれ

「ほら帰るよ、匠。」
綾瀬?他のやつらは何処だ?

ガバッ…と起きたつもりの俺
急に起き上がるのは無理だった…

綾瀬の肩を借りて フラフラの俺はタクシーに乗せてもらい、そこからの記憶は完全に消えた




「着いたよ~」
「やっぱ爆睡だね…」

重いよ匠、私か弱い女子なんだからね

肩に体重がズッシリと掛かりながら タクシーの人の手も借り 何とかマンションに戻る事が出来た

さて 今からがラストスパート

先ずは、私がシャワーして…
匠 最後に乃愛の夢 見ていていいよ
今だけ許してあげる

帰って来たら 私が匠をジックリ抱くんだから 覚悟しなさいよ…

「匠、もう後戻り出来ない、したくないの、ただの片思いなんか。私の5年分の想い 全部受け止めてもらうからね…」


もう あなたの溺愛する乃愛は
明日からいない…


俺様な匠を
私だけに

ねぇ…教えて
















< 16 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop