* ねぇ教えて *

仕事は?

私の仕事は開発チーム
企画の部署 生産の部署に分かれている

企画はデザイン室、パターン室と
専門の部屋があり
その他の企画は生産部と壁と
仕切りのない広いフロアーに
島毎に席が並べられている

私の仕事は
デザインナーにシーズン毎の
デザインコンセプトを伝え
テーマに沿ったラインラップの
アイテムを考えて貰うのが主

会議で決定したデザインは形にする為の 仕様書、パターン、材料手配、工場の設定とサンプル作製の怒濤の日々が始まる

「主任~これチェックお願いしま~す。」
隣に座っている真鍋さんから 力の抜ける様な声が聞こえる。

「真鍋さん…語尾は伸ばさないで。
それとサンプル室に行き この仕様書のファスナー2本取りに行って、工場に送る手配よろしく!」

「は~い。行ってきま~す」

はぁ~、
真鍋さんは この春に高校卒業したばかりのまさかの10代…アルバイトもしたことがない 今時のギャル系女子。

素直な良い子なんだけど、仕事以外に教えなくちゃいけない事が多過ぎる…

「主任疲れてます?」

ドキン…

私の真後ろの席の瀬野君が話掛けてくる

ちょっと待って私返事しなきゃ…

「…どうして?」

「あいつのせいなら 仕方ないですけど、何か最近元気ないみたいですから…」

えっ?
どうして?
はてなでいっぱいになった私に

グリグリと肩のマッサージをしてくる瀬野君。

びっくりして固まってしまったのに、「やっぱり、主任の肩カチンコチン 固まりすぎてヤバい…」

イヤイヤ、ヤバいのはあなたの行動だから私の息を止めさせないで欲しい。

「はい、これで少しは疲れ取れたでしょ?」
って 笑顔で顔を覗かないで…

無理~顔を見ないで 今絶対に顔赤いから…

「おいおい、瀬野。水瀬困ってんぞ。お前 工場スケジュールの件 吉田のおやっさんに確認したのか?」

同期の小西が 助けてくれたお陰で 立て直した私。

「小西。私疲れてる様に見える?」
「まぁ最近忙しいしな。今日早く上がれそうなら綾瀬も誘って飯行くか?」

「小西さん。吉田さんには確認取れていますよ。主任、僕も皆さんとご一緒したいですが、よろしいですか?」

え、え~私に聞かないでよ…
今非常に仕事より難しい難題に思考回路エラー

「そろそろ みんな私語やめて仕事しようか?」

無理やりの頭で考え答えた私は やっぱり まともにこの先 仕事が出来る気がしないのであった…











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