* ねぇ教えて *
気付けよ~匠ver.~
俺 小西 匠 28才

同期が10人いる中 水瀬乃愛と綾瀬鈴音といつもつるんでいる

男の同期も6人いるが 水瀬と特に仲良くして欲しくなくて 飲み会は呼ばない、いや絶対呼びたくない。

今年の4月から 水瀬は主任になり 男として 俺はかなり焦っている

あいつは面倒見が良く 回りを良く見ている同期の中では センスNo.1間違いない。

然り気無いコーデも毎日決めているのに 自分の魅力を全然わかってない残念な女だ

最近水瀬の後ろの席のアイツがウザイ。
瀬野陸翔…お前は水瀬と話すな、離れろと、いつも念を送るが 今日も届かず。

さっきもだ 肩をマッサージだと?俺すらそんなボディータッチをしてないのに スッと簡単に触るな。

あ~ムカつく…イライラしてると

「匠 休憩一緒に行こう」と綾瀬からの誘いがあり 席を立つ

休憩室で煙草を一服し 缶コーヒーを飲む。
「はぁ~」
と、小さくため息を吐いていたら

「匠 お疲れ~」
と綾瀬に言われてしまう。

「何だよ。綾瀬」
「ん?特に…」

綾瀬には 始めの早い段階で水瀬への好意はバレていて、俺を静観してるみたいだ

「今日 綾瀬飲みに行けるか?」
ヘタレの俺は水瀬と二人で食事には行けない

「OK!」
「水瀬といつもの場所で集合でいいか?」

「うん。仕事早く終らせて行くよー」
ニッコリ笑う綾瀬は美人さんだ。彼氏はいないって言うが 詳しくは知らない

席に戻ると俺を待つ女がいる
「小西さ~ん、どこ行ってたんですか~?」
「何、真鍋さん?」

「今日 瀬野君も小西さんと飲みに行くって聞きました~。杏璃も一緒に行っていいですか~?」

は?
誰がアイツと…
「いや「ありがとうございま~す。」

おい?俺の返事に被せるなよ…
話はちゃんと聞けよ…
心の会話中に真鍋さんは席に戻ってしまった。スキップをしながら…

俺は諦めて席に座り、急ピッチで定時目掛けて 仕事を終了するべく集中した。










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