零度の華 Ⅱ

あたしは車で来た烏(クロウ)にバイクでついて行く


家は一軒家で中はなかなか広い



この家を1人で使っているなんて贅沢だな




「適当に使ってください。寝室は2階です。案内します」


『あたしはここで寝るから気にするな』




そう言って、リビングのソファーに座る




「今更、気を使わないでください」



失礼だなと思ったが、泊めてもらう身で図々しかったと反省し言葉を飲み込んだ




「それに、寝室は2つあるんです。もう一生使うことなんてないんで」


『ここに誰かいたのか?』


「SQUELETT(スクレット)のメンバーです。私、シェアハウスしてたんです」


『あたしが憎いか?』


「憎い?まさか、罪悪感を抱いているんですか?明日は嵐ですか?」


『おい、何故そうなる。あたしが罪悪感なんて抱くわけないだろ。興味で聞いただけだ』





人を殺しておいて罪悪感がないといえば、多くの奴等から罵られ罵声を浴びるだろうな


でも、あたしに言わせてもらえば、ないものはないから仕方ない



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