零度の華 Ⅱ
寧ろ、いちいち罪悪感なんて持ってたら、この職はできない


とっくに殺られて死んでいる




「興味ですか。なら、愚問ですね。私はあなたと同類です。組織なんてどうでもいい。それに、あそこがなくなって清々してます。窮屈でしたから」


『フッ。そうか。じゃ、そのもう1つの寝室を使わせてもらう』


「ご案内します。綺麗にはしていたので使えますよ」



あたしは烏(クロウ)に案内され寝室に向かう




「ここです。ご自由にお使いください。では」



烏(クロウ)はドアから離れ、向かい側のドアを開ける


「自分はここです」



そう、ニッコリ笑顔で「おやすみなさい」と一言言うと部屋の中に消えた




あたしもドアを閉め、辺りを見渡す


やけに白物が多く、色を付けるのは照明と茶色のナイトテーブル




そして、赤いカーテンに枕



シェアハウスしてたっていう奴のセンスを疑うな







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