零度の華 Ⅱ
『烏(クロウ)が知りたいことを簡潔に話す。あたしはMIUNIT(ミニュイ)に殺されそうになったから、殺されない対策をとった。それだけ』
「ザックリし過ぎて理解できません。しかし、1つ分かったのは、自分の所属する組織を自らの手で葬ったということですね」
『それだけわかれば十分だ』
あたしは、サンドイッチを手に取り口へと運ぶ
うん、美味しい
完食しコーヒーを飲んでいると、しつこくMIUNIT(ミニュイ)のことを聞いてくる
本日二度目のため息をつくと、あたしは殺した経緯を話した
今でも頭の中から雲雀の言葉共が離れない
忘れようとするたびに厭わしさと吐き気があたしを襲うのだ
一生、忘れるなということか
親子共々、嫌なものを残していく