零度の華 Ⅱ

ゆっくりと下に下ろしていき、前が全開になり下のTシャツが見えた時、亜紀が動いた


あたしの方に向かってきて、そのままあたしを押し倒す




漆黒の瞳があたしを映している




『何だ』


「まだ玩具で遊んでないんですか?」


『あぁ』


「いつ終わりますか?」


『さぁな』





亜紀はあたしの首元に顔を埋める





『ッ!』





電気が走ったような鋭い痛みが首元を襲った


顔を上げた亜紀は何食わぬ顔であたしを見ている




コイツ思いっきり噛みやがった





『てめぇ。ふざけるな』


「退屈なんです。私が貴女の指示なしで動いていいと言うなら、貴女を無視して殺しをしますよ?」


『だから、言っているだろ。勝手にすればいいって。あたしはお前を縛っているわけじゃねーんだからな』


「でも、それでは面白くないんですよね」


『......お前も分からねー奴だな。あと2日で遊び終わる。そんなに面白さを求めているのであれば待て』






準備はもう終わっている



後は、実行に移すだけなんだ



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