零度の華 Ⅱ
多くの人の気配がこっちに来る
演技に入るとしようか
あたしはカタカタと震え、怯えるフリをして見せると藤沢が眉間に皺を寄せる
その瞬間、懐中電灯に照らされた
眩しいながらに懐中電灯の光を辿れば、そこにいるのはお巡りさんとシークライト軍の奴等
「そこの君!大人しく銃を下ろしなさい!!」
怯えるあたしに銃口を向ける藤沢はいかにも悪人だ
その状況を理解した藤沢は銃を捨てて、両手を上に上げる
お巡りさんは藤沢に寄る
「僕は警察だ」
藤沢は胸元から警察手帳を取り出そうとするも、それがない
いろんなポケットを探してみるが出てこない
「嘘はいい。さぁ、話がある。一緒に来てくれ」
「嘘ではない!本当だ!あいつは零(ゼロ)なんだ!!」
一瞬、眉を寄せたお巡りさんだがカタカタと震え、怯えるあたしが首を振ると怪訝そうに藤沢を見る