零度の華 Ⅱ
「分かったから。後は交番で聞く」
そう言って藤沢の手に錠がかけられた
捨てられていた銃は拾い上げられる
必死に説得しようとするも、聞き入れる耳を持たない
「君、大丈夫?君も話を聞きたいんだが、来てくれないか?」
『あ、したで、いいですか?今日は、その、帰りたい』
声を震わせれば、分かったと承諾し明日9時にここに来るように言い残して藤沢を連行した
扉がバタンと閉まれば、あたしは面を付けた
「零(ゼロ)様!やりましたね!」
「これで裏切り者を排除できました!」
シークライト軍には藤沢が裏切り者だと話していた
警察官であり、この軍のことを上に報告していると
まぁ、あながち間違いではない
この計画は3日前に立ててあり、あたしが藤沢と2人きりになり藤沢に銃を握らす
その時を狙って、シークライト軍がすぐ近くにある小さな交番に行きお巡りさんを呼んで現場を見せれば、完璧に藤沢が悪人となり連れていかれる