零度の華 Ⅱ


その遠藤に学校近くのコンビニまで送ってもらう


自宅まで、と言われたが自宅まで来られると困るから色々と口実をつけて阻止した



コンビニ近くの公園のベンチに座る



昼過ぎということもあり、公園には子供連れの母親しかいない

小さな公園だから沢山人がいないのは嬉しいことだな



鞄に入っている携帯電話とパソコンを取り出した



.........やっぱり


鷹見の奴、用心深いな



携帯電話の後ろを向けて見れば何の変哲もないように見える

だが、印として付けていたペンが消えているうえに、少し重みを感じた


あたしが監禁されている間に携帯電話とパソコンに細工を施していたようだ


恐らく、GPS機能付き発信機に盗聴器、他にも幾つか仕掛けてあるんだろうな



携帯電話で電話はできないということか



ベンチから立ち上がり、再びコンビニへ戻る


公衆電話を使い、亜紀に電話を掛ける




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