零度の華 Ⅱ


見ていた亜紀に加え、公園にいた子供連れの母親も驚いている


母親はあたしを狂った危ない奴と認識したのか子供を連れて公園から出て行った



目撃されたがこんなことが公になることはないから、警察に行くことはないだろう


警察に話したところで怪しまれて終わる

見つけることはできないからな



あたしはスタスタとその場を離れて亜紀の車に乗り込む

亜紀はあたしに続き運転席に腰を下ろした



「一体、何のためにあんなことをしたのですか?」


『話は後だと言ってんだろ。ここから去れ。長居をしていたらサツがすぐ来るぞ』



亜紀は車を発進させ、家へと帰る


あたしは久々に家に帰り、快適だと思った

ソファーにドカッと思いっきり座れば、亜紀が聞きたかったこと全てを口にしてくるので1つ1つ答えてやった



話すのに疲れたと思うのは最初で最後だろうと思うほど、疲れた


亜紀は何が可笑しいのか、笑うことが多かったな



< 247 / 420 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop