零度の華 Ⅱ

邪~惑わされた心は死に至る~



あたしは感覚を戻すために3件の依頼をこなした


1週間ちょっと監禁されていたことと、トレーニングをサボっていたせいで腕が落ちている



やばいなと思い、2週間程ジムに通い体を鍛えた


警察はあたしが公園に放置した携帯電話とパソコンのことについて、聞き込みをするべくあたし達の家まで来た

男と女子高校生を見ていないかと亜紀に尋ねられ、亜紀は知らないと警官を上手く遇う



男がいたと警官から言ってきたということは、あの母親があたし達の事を話したと言える




今のことろ問題はない



4月も2週目の中頃、あたしは久しぶりにレイラにメールを送る


返信にはOKの2文字




『亜紀』


「何ですか?」



雑誌を手にしてノンビリと過ごす亜紀


コイツ、大丈夫か?

仕事をして金を貯める必要ないのかよ




あたしの代わりとなって依頼を受けている分、報酬はもちろん渡しているが




まぁ、あたしには関係ないことだ

< 249 / 420 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop